2013年10月21日月曜日

愛の役割


国と国の間に、国境があるように、人には境界線があります。
つまり、私とあなたは別の人格という当たり前の話です。

人を愛するとは、私とあなたは別の人格であると認識できているから光り輝きます。近頃、この基本が崩れている人が増えています。

幼児は境界を越えて踏み込んでもらわないと生きて行けません。成長するとは境界線が太く拡張していくことです。やがて他者の境界を越えなくなります。それが自立です。

しかし、いくつになっても境界線が拡張しない人もいます。

いくつになっても幼児のように、境界を越えてきてもらわないと生きていけない人は、境界の認識ができないので、他人のフィールドの見分けがつきません。自分のフィールドに土足で入り込まれても分からない人たちです。他人のフィールドに土足で踏み込む。人間関係がこじれる人たち、依存症と呼ばれる人たちです。

愛の重要な役割は、自分と愛する相手の境界線を拡張することです。境界が拡張していてこそ、一心同体が輝くのです。境界のない一心同体は、傷のなめ合いすらできない、もたれ合いでしかありません。



0 件のコメント:

コメントを投稿