2011年8月2日火曜日

人間は感情で出来ている。人生は時間で出来ている。

人間は感情で出来ている。人生は時間で出来ている。感情と時間を機能させるエネルギーが、心身の健康だ。

健康的な心身を機能させるのがライフスキルだ。ライフスキルがバランスよく身についていると、自他ともにアサーティブになれるのが特長的だ。

だから、アサーティブであることを決心して実行することは、人生における究極の選択であり、愛が自分の内側に宿る瞬間なのだ。そして、アサーティブであることが相対するすべての人への励ましになる。

アサーティブになることは、考えるばかりで行動しない状態ではなく、行動できる状態にあることを意味する。自分を行動させないトリックであるアンビバレンツな状態を克服して、率直、誠実、対等、かつ責任を引き受ける態度とは、自らが変化を起こすことを決断したことの他ならない。


今日はいい日だった。でも明日はもっといい日にすると決心した時、明日の目的が決まる。もっといい日にするために具体的な目標が生まれ、明日の計画を立てようとする。夜があけて、朝日が差し込むと、ベッドから飛び起きて、行動を開始する。そして計画通り
に事が運んでいるか確認し、必要なら修正を加える。


計画通りにいくのは稀だが、修正を続けることで、思う結果は出せる。反省し手を打つことを余儀なくされるが、それこそが醍醐味なのだ。あきらめない限り失敗のしょうもはなく、常に成功は目の前にある。最大の幸福である一日をコントロールできたときの感情体験を楽しむには、感情的にならないことだ。


目標を持つ理由、つまり目的は、目標に到達することだけではない。なれる最高の自分になるためだ。 具体的に言うと、自分の過去の基準を上げることだ。基準を上げた目標に対する行動が、慣れ親しんだ安心なエリアから外に出て自分のエリアを拡大することを意味する。もし、安全領域から外に出なくても達成できる目標には、何の意味もない。

エリアを広げるとき、誰でも不安になる。それを恥じることはない。「よし、やるぞ」と肚を決めて取りかかっていく時ほど美しい姿はない。自分が成長する瞬間だ。困難である時ほど、PDCAと呼ばれるマネジメントサイクルが効果を発揮する。PDCAを回し続けると、必要は後からついて
くる。


そこでとても重要なことがある。 大事なのは、必ず結果を出すという点だ。ほとんどの人は結果でなく、活動を追うだけにすぎないのは残念なことだ。これではPDCAを回すことはできない。PDCAを回すことのない努力なんて意味がない。 
結局、やってみたけどダメだったという結論に行き着く。これでは、目標を持つ目的が、目標に到達することだけでなく、なれる最高の自分になるためだと言っても、それが叶うことはない。 

求める結果を意識しないで、努力していても、自分を高められないばかりか、同じやり方をして違う結果を求めるというのは精神病同然だ。だから矛盾するようでも、精神病にならないように手を打つ必要がある。行動する前に、自分が求める結果をはっきりと明
確に知っておく作業をしつこいほどしっかりしておくのだ。

結果を出すには、P(計画)とその準備が大事だが、D(実行)の後に、うまくいかない方法を学ぶことが出来る。うまくいく可能性を発見したことを意味する。これがC(観察)の段階のことだ。

次のA(反省)に進むことは「どうすればいいのか」新しい可能性から再びアプローチすることを決定する段階だ。といっても、可能性の発見なので、間違いのない方法と断定できないが、「やってみよう」という曖昧さではなく、「やる」と決めることだ。

ここで重要なのはうまくいかないやり方を一旦引っ込めて、新しいやり方に全力を注ぐことだ。うまくいかない時にそのままのやり方で、次の作業に進めない、引き継がないのは、指示するときや改善の鉄則である。

Aは、そのまま二度目のPにつながっているので、Aは二度目のPDCAの始まりなのだ。一定時間内にどれだけ内容の濃い PDCAを回せるか、迅速な動きが時間の浪費を防ぐ。
これが分かっていたら、人生は時間で出来ているという意味が分かるはずだ。そして学ぶことの重要性が分かる。昔、大阪→東京間の移動に、約15日かかったが、大正元年に鉄道で12時間に短縮された。現在は新幹線で2時間25分、 大都市圏の通勤圏内に迫る時間であり、 同じ所要時間で144回も行ける勘定だ。 

そこで人の思考力も短縮されたか考えてみてほしい。物事の時間短縮は過去の経験やデータを元に飛躍的な変化を遂げた。人間力も同じく先人の知恵や工夫に学ぶことで短縮できる。すでに正解が出ていることについて、オリジナルにこだわり、学ぶことを疎かにするのは愚かとしかいいようがない。


人間は感情でできている。感情はこの上なく大切だが、感情的になっていては、感情体験を目的におけなくなり、無駄な時間を過ごすだけだ。よし、今度こそ「楽しい気持になるぞ!」・・・・ワクワクする気持ちでPDCAを回し続けていると、ワクワクする結果に到達することが出来る。 


なれる最高の自分とは、自己実現に成功することもあるが、それだけではない。そのプロセスで、どんな状態にあっても素晴らしい反応が出来る自分になることだ。だからこそ目標に到達できなくても、目標を持ってPDACを回すことに意味がある。 もう、分かるよね。

・目標を持つ目的は、目標に到達するだけではなく、なれる最高の自分になるためだ。
・なれる最高の自分とは、どんな状態ても素晴らしい反応が出来る自分のことだ。
・なれる最高の自分になるには、結果(目標)が出るまでPDCAを回せることだ
・結果が出るまでPDCAを回すには、行動する前に求める結果をはっきり知っておく。
・結果が出るまでPDCAを回せるようになるには、どんどん人から学ぶことが重要だ。
・人間は感情で、人生は時間でできている。感情と時間を制する者が人生を楽しめる。
・感情と時間を制するエネルギーが心身の健康であり、ライフスキルが支えている。
・ライフスキルに支えられた健康状態は、アサーティブだ。

これらの因果関係が導き出す答えは、アサーティブな自分(あきらめない自分)だから失敗はないのだ。

アサーティブな自分が、あきらめない自分なのは、率直、誠実、対等、自己責任だからだ。

一方、溺れるものワラにもすがるという言葉があるように、 人は不安から逃げるためなら自ら取り返しのつかない危険に飛び込む暴挙をやりかねない。虎においかけられたら毒の木にも登ってしまう。 アサーティブでない人は、もっともリスクの高い選択をやって
しまう。